こだわり

プロパノータ wrote

『一つ一つ心を込めて作っています!!!』

 

と、声高に言うタイプではワシはないんだよなぁ。。

 

「こだわり」という言葉は良い意味で使われることの方が多いのですか??

本来は良い言葉というよりはむしろ悪い意味だと何かで聞いたことがあります。

 

僕はあまり物事に対して「こだわり」なんかはあまり持たない方だと思います。

 

僕も作る上ではもちろん「良いもの」を目指しながら取り組んでいます。当たり前ですね。

別にモノを作る人だけでなく、前向きに仕事に取り組んでいる人であればみんなそうでしょ。

 

そんな僕ですが、最初の頃は自分なりの「こだわり」が幾つかあったことは覚えています。

ですが続けていくうちに何か薄れた。。。

 

一番こだわっていたのは「音板の長さを変えずに音の高さを変える」こと。

これはつまり音板の裏側を削ってチューニングしたいと思っていたことですね。

その方が見た目も面白いし、表面上は全く違いがないのに音が違ったらビックリ度アップと思ってたしね。。そのおかげで随分長く停滞してしまいましたよ。

 

だいたいこだわりが強いと、それは「その場、そのポイント」に居着いてしまい新たな可能性を発見するきっかけを見逃してしまうかもしれませんからね。

こだわっていたものから解放されると、気持ちの上でも良い影響があると思っています。

 

でも多分僕を知っている人は、僕を「こだわり強く、頑固者」との印象を持たれているのでないかな。。。

「当たらずも遠からず」。そりゃいろんな部分があって当然。

 

二十歳くらいの時に、どこか未開に近い土地を自分たちで開拓して家具作りを始めた人たちの本を読みました(日本ね)。

その家具職人の「自分は魂の放浪者です」との言葉が強く印象に残りました。

 

その人が言うには

 

「モノを作るということは、様々なものから着想を得る方が望ましいと思います。作っている対象だけでなく自分自身とも深く向き合います。身体はこの土地に根付いていますが、魂は常にどこかを彷徨しています」

 

確かそんな感じの内容(わかりませんよ、記憶の中で勝手に変換しちゃってるかもしんないし。。。)

 

自分自身「旅をした人」になりたいと思ってた若者の僕は「カッコエェなぁ」と思ったわけですよね。 

(確か写真家の星野道夫さんもそんなことを言っていたような・・)。

その結果、一応は旅みたいなものを経験しましたけれど、それがどの程度自分の人生に影響を与えているのかは、正直なところわかりませんな。

 

いずれにしても、強いこだわりを持つことも大切でしょうが、僕はそれよりもサササササッと違う地点に軽く移れるような心身の身軽さがいいなぁ。

今の形に固執するよりも、少なくとも頭の中ではもっと色々な可能性を探っていると、それだけでも楽しいことは間違いないからね。

 

「適当」というと、これはまた悪い意味合いの方が強いかと思いますが、「適度な具合」ってことでもあるので、物事に応じて柔軟にいきたいところですね。

「いい加減」ってのも・・・しつこいね。

 

まぁ、でも僕は世の中なんてもっともっと「テキト~」でいいんじゃないのって思ってますけど。