プロパノータ wrote

音色・音階

音色について

ガスボンベから作られた楽器と聞くと、どんな音がするのか想像がつかないのではないでしょうか。

また、その独特の円盤状の形からも楽器を連想される方はほとんどおりません。

「ナニコレ?」「ヘルメット?」「カーリングのアレ?」

作業場の前を通る近所の方たちも、そんな風に不思議に思っていることが多いようです。

意を決して作業場のドアを開け「これは何ですか?」と尋ね、そろりそろりと試しに叩いてみると、

「うわぁ~、キレイな音だねぇ」

みなさん驚きの声を上げます。

私自身、ほぼ毎日叩いていますがいまだにその音色にはうっとりしています。

 

 

音色のイメージ

「東南アジアのリゾートの感じだね」

「癒されるなぁ」

「海で叩きたい」

「山の中で叩いたら気持ちよさそうだね」

 

そんなお声をたくさん頂戴しました。

よくドラム缶楽器のスティールパンと似ている音と言われたりもしますが、きらびやかで華やかな南国情緒ただよう音色のスティールパンに対して、プロパノータはより「瞑想」「ヒーリング」「癒し」「ガムラン」という言葉が浮かびます。

音の余韻も長く、何も考えずに叩いているだけで、叩き手も、聞き手もずっと聞いていられる。

ふくよかな倍音が周りの物を包み込んでくれるような、穏やかで優しい響きです。

自然の中や、部屋でゆっくりくつろぎながら叩いていると、とても愛おしくなってきます。

叩くというよりも「軽く触れる」。そんな感じが最も優しい音が出るでしょう。

周囲がざわついていたりすると、この優しい音色はかき消されてしまう可能性が高いのですが、静かな空間でしたら、その音色はとてもよく響きます。

プロパノータの音階

特にご指定がなければプロパノータの「key」は「C」で誰でもがご存知の「ドレミファソラシド」にチューニングされています。

ピッチは440Hzを採用していますが、実際には数ヘルツ高くしてあります。

これは塗装などの影響で最終的に音が低くなるケースがあり、その点を考慮してのことですが、音が低くなるかどうかはケース・バイ・ケースであり一定していません。

現在の音域

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  • 赤で書かれた部分を一般的な「ドレミファソラシド」とします。
  • 影がついている部分「ファ~ソ」がよく響く音です。
  • 青で書かれた最後の「シ・ド」は構造上、また音の特性から音が薄く、叩く角度により基音の出方に影響があります。
  • 低音の「ミファソラ」は生音はあまり大きくありません(マイク内臓にしています)。また低音を出すためにはボンベのサイズが大きくなります。
  • 半音(「黒鍵)は記されていませんが、音の傾向は同じです。
  • 全音と半音(白鍵と黒鍵)を同居させると、音が混ざり合い、音の輪郭がぼやけてしまいます。

音の配置に関するルール

どの位置に何の音が来ても、ほかの音への影響はほとんどありません。

プロパノータの音配置は、単純に「ドレミファソラシド」を製作上の都合から決定いたしました。

その際の基本的な考え方に従い、それ以外の音階でも低音から高音へと「右手、左手」の順で叩けるように配置してあります。

このルールにのっとることで、オクターブ違いのプロパノータであっても同じように、また音階の違うプロパノータでも比較的容易に音の位置を覚えることができます。

  • 一番低い音が自分の正面に来るように置いてください。
  • 中央のアクセント音の切込みや、マレット差し穴の位置から判断できます。
  • 右手から始めて、「右、左、右、左」の順に叩くと次の音が叩きやすいです(ドレミファソラシドの場合)
  • 5音階、6音階でも考え方は同じで、一番の低音を右手で叩き、左手で次の音、という並びです。
  • 言葉では分かりずらいかもしれませんが、納品時には各音に付箋が貼られています。

※中央の半円は小気味の良いアクセント音でチューニングはされていません。

音位置の変更なども可能です

チューニング

あまり強く叩かれますと、音が低くなってしまいます。

軽く触れる程度で優しく叩くことが最もきれいな音で鳴らすコツです。優しいタッチで叩くよう心がけてください。

音階の再調整は可能です。ただし削ったり再び溶接をしたりすることもあり、色つきの場合などは、再塗装で色の具合が変わってしまうことをご了解ください。